就活生製造業とかBtoB系の会社に興味はあるんですが、理系的な分野がよくわからないので、文系で入社するのは難しいですよね…



そんなことはありませんよ!BtoB・BtoG企業が文系学生に期待していることは、理系的な専門知識とは全く別のところにあります。むしろ理系は苦手で、文系にしか担えないという仕事があるんです。
こんにちは、現役人事のみなとです。
「文系だから製造業やBtoBは無理」という思い込みを持ったまま、サービス業などを選んで就活を終えてしまう学生が毎年いるのですが、私にはそれがとてももったいないと感じています。
そのため、今回は採用担当として感じている「文系学生こそ製造業やBtoB・BtoG企業に行って欲しい理由」について、普段は採用会議の中だけで語っている本音をお伝えします。
- 求めているのは理系だけじゃない、BtoB・BtoG企業が文系学生を採りたい理由
- 職種別で見る、BtoB・BtoG企業で活躍している文系出身者の一例
- 採用担当が感じる、文系出身者にありがちな「もったいない誤解」
- 文系出身者が「優良BtoB・BtoG企業に出会う方法」
- 大手企業やBtoCばかり受けて選考が通らず、更に視野を広げたい27卒・28卒の方
- BtoB・製造系に興味はあるが、「理系じゃないから…」と敬遠している文系の方
- 「文系ならではの強み」を知って、就職活動に活かしたい方
当てはまると感じた方は、ぜひ最後までお読みください。
採用担当が語る「BtoB・BtoG企業が文系学生を採りたい理由」


まず最初に、採用する側の視点からお話しさせてください。
私達BtoB・BtoG企業の採用担当は、毎年「文系学生が来てくれない」という悩みがあります。
なぜそうなるかというと、文系学生の多くが「製造業やBtoB・BtoG企業は理系だけを募集していて、自分には合わない」と思い込んで、最初からエントリーしようとしないからです。
結果として、BtoB企業の採用は理系偏重になり、文系的なスキルを持った人材が慢性的に不足します。
BtoB・BtoG企業が文系出身者に求めているものとは?
私達採用担当が文系出身者に求めているもの、それは「言語化能力」や「コミュニケーション能力」です。
理系出身者は「論理的思考力」や「一つの物事を突き詰めて解決する課題解決力」にはとても長けています。しかし、その反面、「自分の考えやイメージを言語化すること」や、「雑談などの日常的なコミュニケーション」を苦手としている人が多いんです。
チームで課題に取り組む場合に、全員色々な解決策が思い浮かんだとしても、それをうまく相手に伝えたり、発言しやすい雰囲気を構築することができなければ、いつまで経っても議論が進むことはありません。
つまり、私達は「仕事を円滑に進めるための調整者」という役割を、文系出身者の方に求めているんです。



これまで『文系だから』という理由で候補者を落としたことは、私が担当してきた8年間で一度もありません。重視しているポイントは、円滑に会話のキャッチボールができるか、伝えたいことを言葉にできるかといった、基礎的なコミュニケーション力の有無なんです。
採用担当が伝える「BtoB・BtoG業界で活躍している文系出身者」の一例


「文系が欲しいんです!」と言われても、自分が働いているイメージがうまくつかめない…という方に向けて、これから3つの職種に絞って、どんな風に文系出身者が活躍しているかをお伝えします!
① 法人営業(BtoB・BtoG営業)
BtoB・BtoGの営業は、BtoCのような一般消費者を相手にする営業職の仕事とは全く異なります。
BtoBの営業先は企業の購買担当者や技術責任者であり、一度の商談で注文が決まることはほとんどありません。数ヶ月から数年にわたって提案を続け、技術部門や生産部門など、社内の人達と協力しながら受注に結びつけていく仕事です。
また、BtoGの営業先は国や地方自治体といった官公庁であり、扱う仕事は公共事業であるため、自分で商談を決めるというわけではなく、営業先から集めてきた情報を基に、社内の各部門と連携して、受注に向けた戦略を練っていくというのが主な仕事になります。
そのため、顧客との信頼関係を長年にわたって丁寧に積み上げていく力が大切になってくるので、「文系だけど不動産や保険業界みたいなゴリゴリの営業は向いていないな…」と感じる人にもおすすめなのがBtoB・BtoG企業の営業職なんです!



「でも専門的な技術について説明できる自信がない…」と思うかもしれませんが、困った時には社内の技術担当者が同行してお客様に説明をしてくれます。BtoB・BtoGの営業職は一人ではなく、社内の人々と協力することが大切な仕事なんですよ。
② 生産管理・調達
製品を作るためのスケジュール管理や、製品を作るための材料を仕入れるというのが生産管理・調達の仕事になります。
製造部門の仕事であるため、「文系には向いていなさそう…」と感じるかもしれませんが、営業・設計・工場などの社内の各部門と納期について調整を行ったり、コストダウンのために仕入先に対して価格交渉を行うなど、「複数の関係者の間に立って、全体を円滑に動かす力」が試される仕事なんです。



計画・交渉・調整という仕事がメインとなるため、文系出身者がディベートやレポート作成で培ってきた「コミュニケーション力」と「文章力」が直接武器になります。組織の橋渡し役として、円滑に話を進められる担当者は、理系担当者が多い職場ではとても重宝されるんです。
③ 人事・総務
どんな会社でも、円滑に事業を行うためには、社内ルールの作成・実行や、法令の遵守、社員が働く環境を整備するといった、人事・総務の仕事は欠かせません。
採用、評価制度の設計、社内規程の整備、法令対応、株主対応などなど、扱う仕事は多岐にわたりますが、文章や言葉に隠された意図を読み取ったり、端的かつ具体的に考えを言語化するといった、理系が苦手とする能力が求められるため、文系出身者が特に活躍できる仕事になります。
【職種を選ぶ際の考え方】
職種を選ぶ場合は『自分がどんなコミュニケーションをするのが一番楽しいか』といった観点から考えてみるのが良いと思います。
人と話す事が好きで、深い関係を築くことが得意なら営業職。自分の手で円滑に仕事を回すことに楽しみを感じるなら生産管理・調達。文章の意図を読み取り、言語化したり、周りのために動くことがやりがいに感じるなら人事・総務。といった風に、職種と自分の好きなことを重ねてみてくださいね。
【採用側の本音】文系学生が感じている「よくある誤解」


ここからは、採用担当として感じる、文系学生がBtoB・BtoG企業に対して抱きがちな、よくある誤解とその真実をお伝えします。
誤解① 「理系的な知識が理解できないから話がわからない」
確かに、扱う製品は機械工学や材料力学といった理系の知識を基に作られています。
しかし、文系は数学的な計算は苦手かもしれませんが、「その製品がどんな役割を果たしているか」「それはどうやって動いて(作られて)いるのか」といった、ざっくりとした大枠のイメージを掴む能力が長けているので、それが大いに仕事の役に立つんです!
例えば、ある工作機械についての説明を聞いた時に「この機械は〇〇という特殊な金属を秒速〇mmで削ることができて…」と数値で考えるより、「これはダイヤモンドぐらい硬い金属をスムーズに加工できるすごい機械なんだな」と、ざっくりとしたイメージで考えて理解しようとしますよね?
このように、文系はイメージを掴むことが得意なので、未知の分野でも意外とスムーズに理解することができるんです。



当たり前のように思うかもしれませんが、細かい事はわからなくても、一度話を聞いたら「要するにこういうことですか?」とイメージを掴むことが出来るのは文系ならではの強みなんですよ。
誤解② 「志望動機が思いつかないので応募するハードルが高い」



確かに、ざっくりとしたイメージでとらえるのは得意です。でもいざそれを志望動機に落とし込もうとすると、すごい曖昧なイメージの文章になってしまうので、とても不安なんです。



確かに、製品や事業に着目して志望動機を書こうとすると、どうしてもふわっとしたイメージでしか書けませんよね。文系としての志望動機の書き方は、事業ではなく「働き方」に着目するのがポイントなんです!
採用担当者が納得する、文系がBtoB・BtoGを選ぶ「3つの理由」
私達BtoB・BtoG企業の採用担当者が最も知りたいのは、「なぜ知名度のある大手BtoCではなく、うちのような会社を選んだのか」という点です。
この疑問に対して自分の言葉で答えることができると、一気に面接官に納得感と信頼感を与えることができます!
BtoCの仕事は計画・製造・販売といったサイクルが非常に早く切り替わりますが、BtoB・BtoGの仕事では同じ顧客と数年~数十年にわたって伴走します。
「一度きりの取引ではなく、長い信頼関係の中で成果を出したい」という想いは、BtoBへの説得力ある志望動機になります。
BtoCの事業はCMなどの広告で目にするため非常に有名ですが、BtoB・BtoGの事業はそのような目立つものではなく、橋を作る部品、電車を動かすシステム、病院の医療機器、社会インフラ製品といった、縁の下の力持ちとして人々の暮らしを支える事業です。
「表舞台に出る華やかな仕事より、堅実に取り組める仕事を通じて社会に貢献したい」という想いは、面接官に刺さるキーワードになります。
BtoCの事業は消費トレンドや景気に左右されやすいですが、BtoB・BtoGのビジネスモデルは、非常に安定していて、長く安定的に働き続けることができます。
「着実に成長できる環境で、一から着実に力を付けていきたい」という誠実な想いは、採用担当に「早期退職を前提としていない、入社後も真面目に働き続けてくれる方だ」という安心感を与えます。



どの軸を使うにしても、『御社が〇〇という点でその軸に合致していると感じました』と、企業と企業選びの軸が合致していることをアピールする一言を入れてください。面接官にしっかりと企業研究をしてきたことが伝わると、あなたへの信頼感が更に上がりますよ。
文系学生がBtoB・BtoBの優良企業と出会うための方法


ここまでで「文系でもBtoB・BtoGで活躍できる」という根拠と、「文系がBtoB・BtoGが感じている誤解」について、企業側から見た実態をお伝えてきしました。
では最後に、あなたにマッチしたBtoB・BtoG企業と出会うための具体的な方法を2つお伝えします。
方法①:逆求人サービスで自分にマッチした企業に「見つけてもらう」
中堅、中小BtoB・BtoG企業はBtoCに比べて知名度が低く、ナビサイトだけで採用数を集めることが難しくなりがちであるため、「逆求人サービス」を活用して、能動的に採用活動を行っているケースが増えています。
中でも、文系学生に逆求人サービスをおすすめする理由は、企業があなたのプロフィール全体を読んだ上でオファーを送ってくるからです。
採用担当者は「学部」や「専攻」といった表面的な情報だけではなく、「自分の性格・考え方」といった人柄や、「課外活動の内容」「ゼミでの取り組み」といった経験を見た上で、自社にマッチすると感じた学生に直接オファーを送ります。
ナビサイトには理系限定の職種しか載せていない企業からも、あなたのポテンシャルを見出されてスカウトが届くことがありますので、ぜひ一度登録してみてください!
方法②:就活エージェントに自分がマッチする企業を「紹介してもらう」
逆求人サービスを使ってスカウトを待つだけじゃなく、自分から企業を探しに行きたい!という場合は、就活エージェントを使って、企業ごとの特徴を教えてもらうのが一番の近道です。
就活エージェントの担当者は企業の採用担当者と連携を取ることで、複数の業界の特徴や、それぞれの企業の採用情報を幅広く持っています。
「転勤なし・残業少なめなBtoB・BtoG企業」と、自分が譲れない条件を整理してエージェントに伝えると、数多くの中から、あなたが求めるの条件に合う会社を紹介してくれます。
就活エージェントが持つ求人情報には、ナビサイトなどには掲載されていない非公開求人もあるため、「実は文系を求めている」という企業に出会えるかもしれません。利用は完全無料ですので、気になった方はぜひ面談の予約を行ってみましょう。
まとめ:文系が活躍できるフィールドはBtoCだけじゃない


最後まで読んでいただきありがとうございます。
これまでにお伝えしたように、「文系だから選択肢が少ない」という考えは、あなた自身が選択肢を狭めてしまっているだけなんです。
BtoB企業が文系に求めているのは、理系的な専門性ではなく、「人と向き合い、想いや考えを言語化して、円滑な関係を築く力」です。それはレポートの作成、ゼミでのディベート、部活での先輩後輩関係、アルバイトでの接客など、あなたが4年間で積み重ねてきたすべての経験が、企業が魅力的に感じる要素につながります。
「文系だから活躍できない」という企業は、実はほとんどありません。
むしろ、「文系出身だからこそ」という強みを理解して行動した人こそが、意外な企業で内定を勝ち取っていくことができるんです。
これから私と一緒に、あなたにとって最良の選択肢を見つけていきましょう!
- 理系限定だと思っていた企業に「文理不問」と明記している職種が無いか探してみる
- OfferBoxにプロフィールを登録して、どんな会社からスカウトが来るか確認する
- 就活エージェントに「文系でも活躍できるBtoB・BtoG企業を教えてほしい」と相談してみる
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