「志望動機を書いてみたけれど、どの会社にも使い回せそうな内容になってしまう」
「短所を正直に書いたら、落とされてしまうんじゃ…」
ES作成の後半戦、この2つの項目で手が止まってしまう学生さんは非常に多いです。
就活生志望動機や短所ってどう書けばいいんですか? 本音を正直に答えたら落とされそうで怖いです…。



志望動機と短所は、嘘をつく必要はないけれど『伝え方』にコツがあります。ネガティブな本音を、企業が喜ぶ『ポジティブな言葉』に変換する魔法をお教えしますね!
こんにちは、みなとです。
今回は、BtoGメーカーで現役採用担当を務める私が、「等身大のあなた」のままで選考に通過するためのエントリーシートの書き方を解説します!
- 「使い回し」を卒業する、志望動機を深掘りする3つの切り口
- 「安定して働きたい」という本音を、ポジティブな志望動機に変える方法
- 短所を「欠点」で終わらせず、評価される「自己管理能力」へ変換する方法
- どの会社の志望動機も似たような内容になってしまっている人
- 短所を正直に書くと落とされるのではないかと不安になっている人
- 「求める人材像」に合わせて、無理に理想の姿を演じている人
結論:志望動機と短所は、企業との「マッチング」を確認するための質問


私達人事が選考で最も重視しているのは、「自社の環境や仕事の進め方に対して、この人はうまく馴染んで、長く働き続けられるか?」という点です。
つまり、無理に背伸びをするのではなく、企業に対する理解を深め、実際にその職場で働くイメージを持つことこそが、自分に合った企業から内定を獲得するための攻略法になります。
では、これから志望動機・短所の攻略法について、具体的に解説していきます。
志望動機の攻略法


人事が見ている「本当のポイント」
多くの学生は「御社の製品(事業)に魅力を感じました」という志望動機を書きます。
しかし、それを見た人事の本音は、「企業の理解が浅く、上辺だけしか見れていない学生だ」と感じて、マイナスの評価を付けます。
本当に人事が評価する志望動機のポイントは、「上辺だけでなく、志望する仕事の”働き方”や”大変さ”までイメージができているか」です。
なぜ「働き方」が重要なのか?
ではここで、早期離職について調査したデータを見てみましょう。
これを見てわかるように、企業の上辺だけを見て入社してしまうと、入社後のミスマッチが起きやすいのです。
正直にお伝えすると、志望動機は思っていないことでも上手く取り繕えば、選考を通過することはできます。ただ、受かることを目標にしてウソをついてしまうと、入社後にあなたにとっても会社にとっても不幸な結末になる可能性が高いです。
そのため、私としては手段と目的を逆転させるのではなく、あなたが働き方も含めて、本当に魅力に感じた企業で活躍してもらいたいと思っています。
【現役人事のここだけの話】「志望動機=安定」はNGなのか?
「志望動機 安定 落ちる」などと検索して不安になっている学生さんをよく見かけます。
就活マニュアルでは「安定志向はNG!成長意欲を見せろ!」と書かれがちですが、BtoGやBtoBのメーカーでは、それは半分正解で半分間違いです。
私がいるようなインフラを支える業界では、「方向性の転換」や「変革」よりも、「決められたことを確実に守る」「供給を絶対に止めない」という責任感が何よりも重視されます。
そのため、正直に「御社の経営が安定しているから」と言うと「成長意欲がなさそう」と思われてしまいますが、「社会の安定を支える仕事に、責任感を持って長く取り組みたいから」と言い換えれば、それは当社にとって最高の志望動機になるんです。
嘘の成長意欲を語るくらいなら、堂々と「安定を守る仕事がしたい」と伝えてください。あなたの本音とマッチする企業は必ずありますよ!
志望動機を伝える基本の「型」
PREP法に沿った志望動機の「型」はこのような構成になります。
「何故うちの会社に入りたいのか?」という理由を、読み手(人事)に納得させられるかが、評価される志望動機のポイントです。
PREP法に基づいた志望動機のテンプレート
- Point(結論):「私は貴社の○○という点に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。」
- Reason(理由):「私は~という軸で就職活動をしています。その中で、貴社の~という点に興味を持ち、貴社のインターンシップ(説明会等)に参加しました。」
- Example(具体例):「インターンシップの中で知った○○という点に感銘を受け、貴社の○○職を志望いたしました。」
- Point(結び):「私は貴社の○○職として、~に貢献し、将来的には~として活躍したいと考えております。」



『御社の社風に惹かれました』という学生は多いですが、具体的に『どこが?』と聞くと答えられない人が多いです。
『御社の〇〇な社風は、私の〇〇な性格と合致しており、御社なら自分の強みを発揮して活躍できると考えました』と言われると、私たちも納得できます。
志望動機が固まらない時の「3ステップ」
「そもそも志望動機を具体的にまとめられないよ…」と悩むあなたのために、簡単に志望動機を言語化するための方法をお伝えします。
Step1:自分の「理想の働き方」を書き出す
まずは、あなたが仕事に求める条件を正直に挙げてみましょう。
- 派手な成果より、「任せられたことを着実にこなす」ほうが安心する。
- 自分が目立つより、「誰かを支えるサポート役」でいたい。
- 「地元」で、ワークライフバランスを大切にして働きたい。
Step2:企業の「特徴」を挙げる
次に、企業研究や説明会を通じて感じた、その会社ならではの魅力・特徴を整理します。
- 生活に不可欠なものを作っている、「安定した事業内容」
- 部署の垣根がなく、「チームで協力し合う」穏やかな社風
- 「転勤なし」で、地域に根ざして働ける環境
Step3:「自分」と「企業」を繋いで形にする
ステップ1(自分の本音)と、ステップ2(企業の事実)の共通点を見つけ、先程説明した志望動機の「型」に当てはめます。
【完成形】
私は貴社の「複雑な製品を、チームで協力して作り上げる」という働き方に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
私は幼い頃からモノづくりに興味があり、大学で機械工学を専攻していることから、機械系の製造業を軸に就職活動を行っております。そんな中、日本のインフラを支える貴社の製品に興味を持ち、インターンシップに参加しました。
プログラム中に開催された座談会の中で、先輩社員の方が「当社が扱う製品は複雑ですが、ミスがあればインフラが止まってしまうため、部署の垣根を越えて連携を密に取りながら、チーム一丸となって仕事を進めることを大切にしている。」とお話されていたことに感銘を受け、私も貴社のチームの一員として、日本のインフラを守りたいと想い、貴社の設計職を志望いたしました。
入社後は私の長所である誠実さを活かして、堅実に製品の知識を学び、将来は自分の手で1つのプロジェクトを完成まで導きたいと考えております。
短所の攻略法


人事が見ているのは「欠点」ではなく「自己管理能力」
「短所を正直に書くとマイナスになる」と不安になるかもしれません。
しかし、実は人事の目線から見ると全く逆で、私達は「自分の弱点を客観的に把握できている人は、しっかりとミスに対してもフォローができる人」と判断します。
人事が短所で見ているポイント
- 自己認識力
=自分の弱みを客観的に理解しているか? - 問題解決力
=その弱みに対してどう対応しているか? - 成長意欲
=弱みを改善しようとする姿勢があるか?
そのため、短所では、単に「欠点」や「失敗談」だけを書いてしまうと、「失敗から学びを得られない人」とみなされてしまうおそれがあります。
短所を「自己管理能力」に変える基本の「型」
PREP法を活用した短所の「型」はこのような構成になります。
PREP法に基づいた短所のテンプレート
- Point(結論):「私の弱みは○○です。」
- Reason(理由):「~という思いがあるからです。」
- Example(具体例):「~という場面では、~してしまい失敗してしまったことがあります。」
- Point(結び):「この失敗から、現在では~ということを心掛けるようにしています。」
このように、短所では「欠点」や「失敗談」と合せて、「改善策」や「失敗から得た学び」をセットで書き、「自己管理能力」を人事にアピールすることが大切になります。
【具体例】短所:慎重すぎる
Point(結論)
私の短所は、慎重すぎるあまり、決断に時間がかかることです。
Reason(理由)
私は幼少期から心配性で、物事に取り組む際には、色々な可能性や視点を考慮してしまい、決断が遅くなってしまいます。
Example(具体例)
所属するゼミの活動では、課題のレポートを作成する際に、細部の表現がどうしても気になってしまい、期限までに課題を提出できなかったことがあります。
Point(結び) ※ここが最重要!
この失敗から、現在は作業を始める前に「いつまでにこの作業を終わらせる」と事前に計画を立て、判断に困った時は、早めに周囲の人に相談するように心掛けています。その結果、現在は決められた期限と提出物の質を両立できるようになりました。
「短所」と「長所」は表裏一体! ネガティブを才能に変える変換表
「自分はネガティブだから…」「人見知りだから…」と悩んでいる人ほど、実は「優秀な人材」の原石です。
自分の性格を無理に明るく見せる必要はありません。視点を変えれば、それは立派な才能になります。
長所→短所の変換表
| あなたの性格(悩み) | ビジネスで活かせる「才能」 |
|---|---|
| 心配性 | リスク管理能力が高い・ミスが少ない |
| 人見知り | 口が堅い・深い信頼関係を築ける |
| 優柔不断 | 情報を多角的に検討できる・独断専行しない |
| 頑固・こだわりが強い | 品質への妥協がない・職人気質 |
| マイペース | 周りに流されず、自分の意見を主張できる |
| 緊張しやすい | 責任感が強い・準備を怠らない |
【注意】自己PRと同じことをアピールするのは避けましょう
長所の裏返しを短所で述べる場合は、自己PRなどでアピールした強みと同じものを使わないようにしてください。
エントリーシートは限られた文章の中で最大限あなたの魅力をアピールする必要があるため、一つの強みだけをアピールするのは非常にもったいないです。
エントリーシートは、単に設問に答えればいいというわけではなく、あなたのいろいろな魅力をアピールする場であるということを意識して取り組んでみてください!
繰り返しになりますが、短所は必ずしもマイナスなものではなく、それに対する改善策を併せて書くことで「欠点を改善するために努力している」というプラスの要素へと変えることができますよ!
人事のワンポイント:「就活の軸」が定まらないなら、プロと一緒に見つけよう
志望動機が書けない場合の根本的な原因は、多くの場合「自分が何を大切にしたいのか(就活軸)」がまだ言語化できていないことです。
「マイキャリ」は、まさにこの「やりたいことが見つからない」「就活の軸が定まらない」という悩みに特化した就活エージェントです。
いきなり求人を紹介するのではなく、カウンセラーがあなたと一緒に自己分析から始めてくれるので、自然と志望動機の「芯」が見えてきますよ。
まとめ:自分を偽らずに「あなたらしさ」を正直に伝えることが大切


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
志望動機や短所を書いていると、「どう書けば正解なんだろう」「嫌われないように書かなきゃ」と、相手の顔色を伺うような気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、志望動機も短所も、自分を偽って書く必要はありません。無理に自分を偽って内定をもらっても、入社後に苦しむのはあなた自身です。
だからこそ、自分の本音を、この記事で紹介した「型」を使って、堂々と伝えてみてください。
あなたの等身大の言葉は、同じ価値観を持つ企業に必ず届きます。
自信を持って、あなたらしい言葉で一歩を踏み出してください。
あなたにマッチした企業に出会えるよう、これからも応援しています!
- 自分の心の中にある「本音」を言葉にする
- 「理想の働き方」を3つ書き出してみる
- 自分の「短所」を、ビジネスで活かせる「才能」に変換してみる
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